バス釣りをやる上ではシーズンごとの攻略がとても重要になってきますが、今回は夏編を書いていきたいと思います。
夏も春と同様に5月下旬頃から8月一杯くらいまでを夏という単語で一括りにするのは無理がありますので、もう少し細かく割って考える必要があります。
ここでは初夏(early summer)、真夏(mid summer)、晩夏(late summer)に割って書いていきます。
・初夏(early summer)
産卵後から梅雨明けくらいまでのこの時期で大事なのは産卵を終えたバスの回復状態とため池の状態の見極めです。
リザーバーの様に大きなバックウォーターを持たないため池では規模、水深、水温、日光の照射時間、ベイトの種類・量、その他諸々の条件で産卵の時期も回復の時期も池によって変わってきます。
例えば
お皿に入れた水とバケツに入れた水を同時に日光の下に置いた時に水温が上がりやすいのは当然お皿に入れた水の方ですよね?
したがって
水深が浅く日光の照射時間が長い池ほど水温は上がりやすく逆に水深があったり日光の照射時間の短い山間のため池ほど水温も上がりにくく春の立ち上がりも遅いです。
なのでこの時期はその池のバスがまだアフターの状態なのか少し回復してきた状態なのかを判断し、それに合わせてバスを狙う形になりますが、完全に回復しきってないバスはそれほど動きも素早くないので待っていれば餌が来るカバー周りで餌を食べたがります。
また水中ではウィードも伸びてくる時期なので狙い方としては巻き中心の釣りではなく、ネコリグやノーシンカーを使ってカバー周りをゆっくりフォールやアクションさせてみたり、水中のウィードに引っ掛けて外すようなスローな釣りの方が魚に触れる可能性が高いです。

ギルフラットノーシンカーでウィードの際をフワフワさせてやると50アップ
梅雨とギルネスト
です。
梅雨
VOL.2でも少し触れましたが、この時期からの雨はバスを始め池の生き物にとってはまさに恵みの雨で暖かい日が続いた後の雨は池の水温の上昇を助け、大量のプランクトンや餌を供給します。
要はバスにとっては快適な環境が出来ると共に自動的に餌が獲れる最高な状況になるわけです。
おまけに雨が降るとカエルもウロウロし始め水面でも水中でも餌の獲りやすい状況になり、ここで一気に体力を回復させていきます。
特に雨の降り始めたタイミングではとにかく荒食いをするので、非常に釣りやすく、それなりのインレットなんかだと入れ替わり立ち替わりバスが入ってきます。
私自身はこのタイミングを梅雨爆と呼んでいて、単日で50up数本を何度も経験しています。
とにかくこの時期に雨が降ったらインレットを撃ちまくってみて下さい(もちろん安全には十分配慮して下さいね)。

フロッグでインレットからの流れのヨレで!
インレット撃ちオススメルアーはある程度ボリュームがあってドリフトさせれて自発アクションに優れたワームが良いです。
なぜかというとインレットのバスは流れてくる餌を待ってるので流れに乗せてやるのが一番違和感が無いからです。
それでいて、濁りの中で見つけやすいボリュームと流れでの自発アクションが加わればバスも完全に餌だと思って食ってきます。
もう一つオススメしたいのが羽根モノです。
流れがあるインレットでは下流側から上流側に向かう様に、上から落ちてくるインレットには少し離れた所からインレットをかすめる様にゆっくり巻いてみて下さい。

インレットの流れに逆らわせてやるだけで勝手に羽根は動きます。流れが速い時はウェイトを貼って調整すると良いです。
ギルネスト
バスの産卵が終わった頃からブルーギルの産卵が始まります。ブルーギルもブラックバスと同様にネストを作り産卵をします。
ブルーギルもネストをオスが守るのはバスと一緒ですが、バスとの違いはブルーギルのネストは綺麗なサークル状の形をしていてその上を円を描くようにオスが回っています。
ギルネストはため池では水深が1mも無いような浅い場所へ作る事が多いのでバスが常にギルネストの上をウロウロしている訳ではありませんが、その無防備なギルを狙って必ず近くのカバーやブッシュ、もしくは少し沖のブレイク付近に潜んでいます。
ギルネストを見つけた時にバスの姿が見えなくてもすぐに見切らずに魚から見えない位置に隠れて観察してみて下さい。
ギルネストパターンのオススメルアー
バスの狙ってるのがブルーギルなので、当然ブルーギルをイミテートしたルアーが効果的です。
ブルフラットのスパイラルフォールなんかはギルネストの動きそのものですし、ギル型のジョイントベイトも非常に効果的です。
アクションはギルネストのブルーギルの動きを真似てみると良いでしょう。

ブルフラットでウェイトフックを使ったスパイラルフォールで50アップ!
水深が浅くてルアーがすぐ着底してしまいアクションが難しい場合にオススメなのがレアリスのノマセギルのダウンショットです。少し重ためのシンカーを使用すれば、リーダーの長さを調整するだけで好きな水深でピンポイントで誘うことが出来るので、私もよく使うルアーです。

水深30cmもないところでノマセギルのダウンショットで50アップ!

ギルネストパターンといえばやはりギル型ビッグベイトの出番。55クラスが躊躇なく突っ込んできました!
- バスの状態の見極めが重要
- 梅雨まではスローな釣り中心
- 雨をきっかけに回復
- ギルネストパターン攻略
コメント