東京都のガス供給停止はなぜ起きた?原因や対策、予防策はあるのか?

リスクマネジメント
画像:yahooニュース

こんにちはYKです。

8月21日から新宿区と文京区で、東京都のガス利用者から「ガスが出ない」と通報があり、現在も6,507戸でガスが供給できない状況が続いています。

区内の家庭や飲食店では、調理や給湯に支障が出ておりやむなく休業しているお店も出ています。

昨日まで当たり前だったことが、急に出来なくなることほど不便なことはありませんよね。

東北や神戸の震災以外でこの規模で数日にわたる供給停止は他にないです。

この記事では、ガスの供給停止の原因の検討や対策、とりあえずの調理やお風呂はどうしたら良いかについて書いていきます。

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大規模ガス供給停止はなぜ起きたのか?【原因】

今回の大規模な供給停止はなぜ起きたのか?

供給元である東京ガスのホームページには、以下の様にあります。

2021年8月21日 21時10分 東京ガス株式会社 都市ガスの供給支障の発生について 本日、16時頃より、東京都新宿区山吹町の一部、早稲田鶴巻町の一部、文京区関口の一部の地域にお いて、何らかの原因により、ガス管に水が流入したため、ガス供給が停止しております。お客さまにご迷 惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
現在、原因調査中であり、今後、ガス管内に流入した水の除去等、復旧に向けた作業を行ってまいりま す。ガス供給を再開するまでの間、ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願いいたし ます。
供給停止戸数やガス供給再開の見通しが分かり次第、改めてお知らせいたします。 本件につきまして、ご不明な点がございましたら、お手数ですが以下へお問い合わせくださるようお願 いいたします。
【お客さま問い合わせ窓口】
東京ガスお客さまセンター
0570-002211
03-3344-9100(IP電話・海外からのご利用など)
東京ガスHPより引用

東京ガスの発表によると何らかの原因により、ガス管に水が流入したためとありますが、そもそもガス管なんて水が入るくらいなら気体であるガスは漏れてたんじゃないの?って個人的には思ってしまいます。

そこで、ガス会社に勤める知人に確認してみるとガス管に水が入る大きな要因は三つあるそうです。

・工事中(他業種工事も含む)の配管からの流入
・配管損傷などのガス漏れ箇所からの流入
・イタズラなどによる人為的な流入
が考えられるそうです。

 

現在東京ガスが、600人体制で調査・対応に当たっていますが、もし工事中の配管やガス漏れ箇所からの流入が原因だった場合は、東京ガスの現場管理体制に疑問がつく形になり休業補償や慰謝料請求へ発展しかねませんね。

個人のイタズラなら犯人には、人件費、作業費、迷惑をかけた供給先へのお詫びとして東京ガスから数億円近い規模の賠償を請求されることになり、とてもイタズラでは済まされないことになります。

すでにご迷惑が掛かっているご家庭や飲食店も多いことから、一刻も早い復旧と原因の解明が急がれますね。

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対策や予防策はあるのか?

ではまた今後このような事態が起こったときに対策や予防策はあるのか?ということになりますが、供給事故に関しては、ガス会社側に管理体制の強化や徹底をしていただく他はありません。

しかし、私達一般の人間はガスが止まってしまった場合、調理や給湯はどうしたら良いのでしょうか?

そもそも都市ガスというのは、地面下に敷設した配管を使用して大きなガスのタンクから各家庭や店舗へ供給されています。

なので、今回の様に地面下で水が流入したり大規模な地震などによって配管が損傷した際には、大規模な供給停止が起こったり地面を掘っての原因解明や修繕・復旧作業になるので、現状回復までに時間が掛かりがちになります。

今回も東京ガスが600人規模で人材を投入し、作業に当たっていますが現時点で5日の日数を要しています。

対して災害やトラブルに強いと言われているのが、プロパンガス(LPガス)です。

地面下の導管で供給する都市ガスと違いガスボンベを一軒ごとに直接使用者の敷地内に設置し供給する方式(一部都市ガスと同じ供給方式の簡易ガスはある)なので、大規模な供給停止というものがまずありません。

仮に水の流入や配管損傷で供給停止が起こった場合でも当日内や翌日には復旧するケースがほとんどです。
一般の家庭なら作業員が二人もいれば十分です。

阪神淡路大震災・東北大震災時には、仮設住宅への設置や供給で復興に貢献したそうです。

またもう一つの対策として調理や給湯を全て電気で賄うオール電化という方法もあります。
ガスを全く使用しないので、水と電気さえあれば調理も給湯も可能です。

しかし、大きな欠点として大規模停電や東北大震災時の東京電力による計画停電のように電気の供給が止まると何もできなくなってしまいます。

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とりあえずの調理やお風呂はどうしたら良い?

今回は災害による供給停止では無いので、食べ物や飲み物の確保はスーパーやコンビニ等を利用することは出来ますが、さすがに数日も続くと飽きてきたり不便に感じるかもしれません。

しかもこのコロナ禍では、外食や外出にも抵抗がある人も多いでしょう。

やはりご自分で調理をされたいという方は、カセットコンロを使用されるのが良いと思います。

一口の簡易コンロなので、凝った調理は難しいですが1〜2品作ったりお湯を沸かしたりする分には問題なく使用出来るので、今回のような場合以外にも災害時でもあればとても助かります。

とりあえず数日程度の調理なら十分間に合うでしょう。

お風呂ですが、ガス給湯器にガスが来ない以上はシャワーを浴びたり、お風呂へお湯を貯めるのは不可能です。

ですが、この暑い時期にお風呂に入れないのも辛いですし、コロナ禍なので気軽に銭湯へというわけにもいきませんよね。

そこで、方法のひとつとしてカセットコンロや電気ケトルで熱湯を沸かしてお風呂へ貯めるという方法があります。

 

熱湯を直接浴槽へ注ぐと材質によっては浴槽を傷める場合があるので、ある程度水を入れておいて熱湯で調節していった方が良いです。

シャワーは無理でも頭と体を洗って汗を流すくらいは可能です。

完全な復旧にはもう少し時間が掛かりそうですし、災害時の事なども考えると今から備えておいても良いかもしれませんね。

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まとめ

今回の記事では

・東京都の新宿区、文京区の大規模ガス供給停止はなぜ起きたのか?
・ガス供給停止の対策や予防策はあるのか?
・とりあえずの調理や・お風呂はどうしたら良いか?

について書きました。

現在も影響を受けているお宅の一刻も早い復旧を願います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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