ステンレスや鉄などの金属片(異物)が体内に入るとどうなるの?

リスクマネジメント

こんにちはYKです。

連日テレビやネットニュースで大きく取り上げられているモデルナ社製のワクチンへの異物混入ですが、遂には、対象ロットのワクチンを接種して亡くなられたという悲しいニュースもありました。

異物の正体や混入した原因までははっきりしていませんが、報道では金属片なのではないか?と言われています。(2021年9月1日ステンレスと判明)

その金属片の詳細や成分まではまだ分かっていませんし、現時点で厚生労働省からはその異物との因果関係で体調に変化のあった人は出ていないと報道されていますが、もし金属片などの異物が体内に入った場合に人体への影響は本当にないのでしょうか?

対象のロット番号のワクチンを打ち不安な日々を過ごしている方も多いと思います。

かくいう私もその一人です。

今回の記事では
注射によって体内に異物は入るのか?
異物が体内に入るとどうなるのか?
異物が体内に入って命に関わる時はどんな時か?
今回のモデルナ社製のワクチンの異物混入対象になっているロット番号
について調査してみました。
スポンサーリンク

注射によって異物は体内に入るの?

異物が、誤食や誤嚥以外で体内に侵入した例がほとんどないので、調べるのに大変苦労しました。

今回のモデルナ社製のワクチンに混入していた異物の正体が何かにもよりますが、一部報道で言われているように金属片とした場合、身体への影響や症状はどういったものが想定されるでしょうか?

ひとことに金属といってもその種類は金属元素で90種類を超えます。

その中でも今回の混入の一番可能性が高いのが、あらゆる機械に使用されている鉄やステンレスではないでしょうか?

では鉄やステンレスが体内に入った場合はどうなるのでしょうか?

都市伝説でもありますが、注射の折れた針が血流で心臓にまで達して亡くなってしまったという噂を聞いたことがないでしょうか?

この噂はあくまでも噂で、実際にそういったことがあったという確たる証拠は何も残っていません

本題に戻るとモデルナ社製のワクチンに混入していたのが鉄などの金属だった場合はどうでしょうか?

注射器を介して体内に入るということは少なくとも注射針を通るサイズということになりますよね。

新型コロナウイルスのワクチン接種に用いられる注射針が、同じ皮下接種であるインフルエンザと同じとするとその注射針は26ゲージというサイズがよく使用されその内径は0、26mm程度となりますので、肉眼で確認出来るかどうかというサイズになります。

つまり、肉眼で確認出来るサイズの異物は注射器の針を通る可能性は低く体内に入る可能性も非常に低くなるでしょう。

スポンサーリンク

コロナワクチンで異物が体内に入るとどうなる?

新型コロナウイルスのワクチンは、インフルエンザのワクチンと同様に上記図のような皮下注射となってます。

通常皮内注射の場合は、注入された薬液は各組織内に拡散して毛細血管へ移行し、毛細血管から静脈へと移行します。

結論を言うとコロナワクチンによる異物は皮下組織で止まる可能性が高いです。

そして、皮下に残ってしまった異物は、ほとんどの場合皮下組織や脂肪組織に阻まれその場に留まります。

したがって棘などが刺さった場合のように化膿したり炎症を起こしたりする可能性はありますが、命に関わるような事態になる可能性は非常に低いです。

しかし混入した異物が金属だった場合、重度の金属アレルギーの方は微量の金属だったとしてもアナフィラキシーを起こし命に関わる可能性があります。

現時点では、異物の正体は不明のままですし因果関係も公表されていませんので亡くなられた方が異物混入が原因なのかは定かではありません。

スポンサーリンク

体内に異物が入って命に関わる場合はどんな時?

異物混入による重度のアレルギー以外で、命が危険に晒される場合はどんな時でしょうか?

それは、微小な異物が通過しやすい動脈や静脈などの大きな血管に入ってしまった場合です。

人間の体の血液は心臓を起点に身体中を循環します。

動脈や静脈などの大きな血管に異物が混入しそれが体内を駆け巡り末梢組織へたどり着くと、動脈の場合は末梢組織の小さい血管を閉塞し、静脈の場合は心臓を通り越して肺などの微小血管を閉塞して命に関わる事態になる可能性があります

また心疾患などがある場合は、不整脈を誘発する可能性もあります。

しかし血管に微小な異物が混入すること自体が医療的なミスでもない限り通常起こる可能性が極めて稀なためあくまでも可能性としてあるという程度です。

今回のモデルナ社製のワクチンの異物混入の場合に限っては、注射を打つ人が素人でもない限りは上記のような命に関わる事態になることはほぼ起こり得ません。

だからといって、異物混入ワクチンの接種を受けた方やこれから受ける予定の方の心配や不安が全くなくなるか?といったらそんなことはありません。

因果関係をきちんと調査し、急ぎながらも安心して接種出来る品質のワクチンを提供するように管理体制やルートをしっかり確保してほしいものです。

スポンサーリンク

異物混入の対象となっているロットナンバー

2021年9月1日時点で、発表されているロットは以下のナンバーです。

対象となるロットについて
Lot 3004667(約5万7千本)(約57万回接種分)

Lot 3004734(約5万2千本)(約52万回接種分)

Lot 3004956(約5万4千本)(約54万回接種分)

対象となるロットが配送された会場について(8月31日時点)
全国901会場に約162万回分が配布されています。 

○大規模接種会場:77会場

そのうち使用が確認されている会場一覧(ロット番号ごと)はこちら
3004667   3004734   3004956

※個別の会場の接種に関するお問い合わせは各自治体までご連絡ください。

○職域接種会場:824会場

掲載についての了承をいただいている会場一覧(ロット番号ごと)はこちら
3004667   3004734   3004956

厚生労働省ホームページより

今回の異物混入ワクチンに関する情報は、随時更新されていくと思いますので気になる方は定期的にアクセスして確認しても良いかと思います。

スポンサーリンク

まとめ

今回の記事ではモデルナ社製のワクチンの異物混入について

注射によって体内に異物は入るのか?
異物が体内に入るとどうなるのか?
異物が体内に入って命に関わる時はどんな時か?
異物混入ワクチンの対象ロットナンバー
について書かせてもらいました。

因果関係や混入異物の詳細や混入経緯など以前不明なことが多いですが、国民が安心してワクチンを接種出来るように一刻も早い調査をお願いしたいですね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました